The Handel Project: Handel - Suites & Brahms - Variations

The Handel Project: Handel - Suites & Brahms - Variations

ヘンデルの鍵盤楽器のための組曲はもともとチェンバロのために書かれたものだが、韓国のピアニスト、チョ・ソンジンは、粒立ちのいい音による明快な演奏によって、これらの曲を至って自然にモダンピアノへと置き換えている。本作でお気に入りの三つの組曲を奏でるチョは、アルバムのオープニングを飾るヘ長調の組曲の第1曲で心を揺さぶる詩のような優雅な響きを引き出している。続く第2曲「アレグロ」においても、第4曲のフーガによる舞曲においても、チョの演奏からはヘンデルの音楽を奏でることで生まれる喜びと活力があふれ出す。ヘンデルを愛したブラームスによる『Variations and Fugue on a Theme by Handel(ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ)』では、チョの輝くようなテクニックと楽曲に対する深い洞察力が存分に発揮されている。このおよそ25分の作品にはブラームスがヘンデルに見出した熱狂と歓喜を凝縮した重量感のある場面が含まれており、チョは見事にそのブラームスの思いを伝えてくれる。

国または地域を選択

アフリカ、中東、インド

アジア太平洋

ヨーロッパ

ラテンアメリカ、カリブ海地域

米国およびカナダ