若干21歳にして、ワルシャワでの第17回ショパン国際ピアノコンクールで優勝を飾ったチョ・ソンジン。その時の演奏をライブ収録した音源が、デビューアルバムとなって登場。この新星ピアニストによる "24の前奏曲作品28" は変化に富み、活力にあふれる。その優雅な演奏は、ドミトリー・アレクセーエフ、マルタ・アルゲリッチ、フィリップ・アントルモン、ネルソン・ゲルナー、ギャリック・オールソンら錚々たる面々が並ぶ審査員団を唸らせた。"ピアノソナタ第2番" での堂々とした流れるような演奏も、得力があって聴きごたえ十分。この若きピアニストがすでに卓越した表現力を備えていることは疑いようもない。彼の輝かしいキャリアの幕開けとなる、圧巻の初レコーディング作品。