Talkie Walkie

Talkie Walkie

夢うつつのような淡い音像で、いわゆるフレンチタッチの一つの潮流を世界に知らしめたポップユニット、エールのサードアルバム。プロデューサーはレディオヘッドやベックの諸作を手掛けたことで知られるNigel Godrichが担当し、チルアウト/ダウンテンポ/テクノ/エレクトロニカといったクラブミュージックと、過去の芳醇なポップやジャズ、映画音楽などが、もはやカテゴライズが不能なほどブレンドされ、美しいメランコリアをたたえた作品となった。人気曲"Cherry Blossom Girl"のフォーキーなソフトサイケデリア、ロボットヴォイス風に加工した歌声に10ccの"I’m Not In Love"を思わせるオーロラ状のコーラスをまとった"Run"、ソフィア・コッポラ監督の出世作『Lost In Translation』にも使用されたエンディングの"Alone In Kyoto"も含め、彼らの真骨頂が楽しめる力作。

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