

「幕張メッセでのワンマンライブに向け、これまでの集大成となるアルバムを目指しました」。ラッパーのSKRYUは2年ぶりとなるフルアルバム『START』についてApple Musicに語る。「超 Super Star」で冗談交じりに描いた夢を現実のものとし、文字通りのヒップホップスターとなったSKRYUは言葉を続ける。「とは言いつつも、これはスターとしてのスタートに過ぎないという意味も込め、『START』と名付けました」 本作には盟友のNoconocoをはじめ、Shin Sakiura、maeshima soshi、ESME MORI、tofubeatsといったそうそうたるプロデューサーたちをフィーチャー。客演は活動最初期にサイファーで出会ったfuugaのみ。人生の主役として輝きを追い続ける思いを高らかに歌った「クランクアップ」から、初心を胸に、新たな歌を紡いでいく意志を込めた「START」まで、自身によるラップとそのナラティブで、過去、現在、未来をつなぎ、新たな挑戦を前に原点回帰を図っている。また、サウンド面においても「タンクトップ・ランナウェイ」「Celebrate」に象徴されるSKRYUらしいダンサブルな作風を基調に、ドリルやUKガラージの要素を織り込んだ「Lazer」、爽やかなグルーヴを放つ夏のアンセム「Summer Breeze」、自身の背中を押してくれた大切な人たちに向けたバラード「Country Roads」といった新機軸を開拓。ラップ、サウンド共に、“これまで”と“これから”を詰め込んだ文字通りの集大成となる本アルバムについて、ここからは本人に各楽曲を解説してもらおう。 クランクアップ おかげさまでたくさんの人に目を向けてもらえるような名のあるアーティストに近づいていることを実感しています。ド派手な花束や賞賛を受け取っても、「悔いひとつない人生」と吐き捨てるまでSKRYUのスターライフは終わらない。そんなメッセージをダンサブルな一曲に込めました。 Bom Bon お金を稼いで家族全員を幸せにしたいというシンプルなテーマのもと書き上げました。貧乏な家で育ちはしましたけど、そこで受けた家族の愛や培ったセンスには、お金で買えない価値があります。夢はリッチなお家のビッグダディ。これから先、親族は皆ブルジョワジーにしてあげたいと思います。 タンクトップ・ランナウェイ 評価してくれる人が増えていることに感謝が大きくなる反面、否定的な意見もしばしば目にするようになってきました。「ついにここまで来たか」と襟を正しつつ、 さまざまな圧力に袖を引かれても、なりふり構わず瞬間最大スピードでブッちぎってしまおうと意気込んだ一曲です。 Summer Breeze キャリア史上初めてのサマーチューンです。こんな夏を過ごせたら良いなとイメージを膨らませたファンタジーを描きました。素性の知らないドタイプの女の子となぜか仲良くなって、海の家で焼きそばを半分こしたい! さぁ、太陽の下で100カラットのチューをしよう! 夏の風にヤシの木が靡(なび)く…。 Lazer 幕張メッセのステージで歌う自分をイメージして書きました。まぶしいスポットライトや、大歓声も夢ではありません。レーザーの三原色にこれまでのキャリアを例えました。暗い部屋で描いた歌詞が幾千万人のファンを照らす。 No More Tweet 酔っぱらってSNSを触って次の日に後悔することがあります。みんなの後悔が少しでも減るように、酔ってる時にTweetをするなと注意を促すために書きましたが、曲は最高にカッコいいです。 GOKAICHO 夢の扉を叩いて早10年。ご開帳を望んだ挿入歌です。こんなに待ったんだから、そろそろ開けてくれても良いではないか?踊る曲者に今後光が差す! 頭を抱えるライムがたくさん。親に聴いてほしくない曲No.1 。 Country Roads 東京での生活にも慣れてきたところ、振り返ればろくに届いた連絡も返さないで、薄情決め込みながら夢を追ってきました。落ち着いたらみんなと飲みに行ったり美味しいもの食べたりしたいです。自分を応援してくれた家族や友達に向けて書いた曲です。 Celebrate アルバム制作期間は、家で一人の時間が多いです。一段落ついて久しぶりに気の知れた友達と飲みに行くチャンスが来ると祝い事みたいにうれしくて、その時の感情を曲にしました。超絶アンポンタンなパーティーチューン。これがなんでもない日でもグラスを片手に叫びたい! Celebrate! START feat. fuuga キャリアのスタートを共にしたfuugaをフィーチャーした唯一の客演曲です。いろんな人に迷惑をかけても、音楽に夢中でした。fuugaがボロい軽四で連れて行ってくれた景色はSKRYUのSTARTそのものだと思います。まるでプリプロみたいなシナリオを書き留めた始まりの一曲が本作のトリを飾ります。