1981年、アメリカのA&Mから世界発売されたアルバム。その前年、同レーベルは日本のこのバンドのサウンドが気に入り、シーナと鮎川誠がロサンゼルスのスタジオに招待されることに。この時に「You May Dream」「Stiff Lips」の2曲が英語詞で歌い直され、ギターも新たに録音されている。その後、海外リリースに向けてアルバムサイズの曲数をそろえるため、A&M側は独自に『真空パック』『チャンネル・グー』の2作から選曲し、歌詞も全て英語にするようにリクエスト。そうして完成したのがこの10曲だが、「Lazy Crazy Blues」のみバンドの希望によって日本語詞のままで収録されている。こうした経緯からややイレギュラーなアルバムではあるが、海外発売の事実と、英語詞を歌うシーナのボーカルのキュートさも相まって、バンドの歴史上忘れられない作品となっている。ちなみに今作が日本でリリースされたのは1998年になってのこと。この中から「You May Dream」がシングルカットされ、西海岸のカレッジチャートで1位を記録するヒットとなった。