

ギター奏者のDaveNavarroが後にレッド・ホット・チリ・ペッパーズに加入するなど、オルタナティブ/ミクスチャーロックのオリジネーターの一つに数えられるジェーンズ・アディクション。この大手レーベルによるセカンドアルバムからは、英国のマッドチェスタームーブメントと共振するようなファンクビートの"Been Caught Stealing"、変則ビートにポストハードコアの匂いが感じられる"Stop"など4曲がシングルリリース。ロサンゼルス産らしい雑食性はもちろん、Ian Dury & The Blockheadsの"Sex & Drugs & Rock & Roll"を引用した"Ain’t No Right"や"Obvious"ではヘヴィなベースのダブロックを披露。その音楽的なボキャブラリーは豊富で、後半はフロントマンのペリー・ファレルの亡くなった恋人をテーマに、プログレッシブなスロー~ミドルテンポの楽曲が並ぶコンセプチュアルな出世作となった。