i-dep、cargoらを輩出してきたレーベルAzTribeから、アルバム「Reflect」でデビューを果たした note native 。90年代後半からDJ/プロデューサーとして活動してきた田尻知之のソロ・ユニットである。DJとしての彼は、ハウス/テクノからジャズ/ブレイクビーツにいたるクロスオーバーな選曲を得意とし、コンピレーション「aperitivo」の新シリーズ「aperitivo mix」の第1弾アーティストとして選曲とDJミックスを手がけている。リミックス・ワークではイタリアの Irma Records からリリースされた Banda Favela 「Grao de Trigo」の“note native mix”、 MEG のリミックス・アルバム「mgrmx」などで腕を振るってきた。そんな彼の1stアルバムが「Reflect」。スタイリッシュなビートをベースにエモーショナルなピアノの旋律と女性ボーカリスト、 Jun Futamata の歌うメロディーとが互いにポップという空間を自由に浮遊するクロスオーバーなダンスミュージックが満載だ。クラブのフロアを一気に盛り上げるアップリフティングなトラック"Love"や"Runaway"は知らず知らずのうちに楽曲の放つポジティブ・ワールドに惹き付けられてしまう。そのポップ・センスはレーベル・メイトである i-dep と通ずるものがあり、アルバムの人気曲である"Sweet Flight"のリミックスヴァージョンはまるで彼らの音の魔法の共演だ。