デビュー作「All Hour Symbals」でインディ-・リスナーからの熱い支持を受けたニューヨーク、ブルックリン出身の Yeasayer だが、このメジャー・デビュー作となる「Odd Blood」で一気にブレイクへの突破口を開いた印象だ。Outkast などブラック・ミュージックの大物を彷彿とさせるセクシーなハイブリッド・ポップをはじめ、クラウトロックや T.Rex を思わせる70年代グラム・ロックなど、それまで持っていた雑多な音楽性をさらに幅広く展開し、なおかつポップ度を倍増して仕上げた作品で即効性抜群。Beastie Boys を手がけたことでも知られる Steve Revitte がプロデュースを手がけたというのも大正解と言えるだろう。世界中で絶大な評価を受けた Animal Collective「Merriweather Post Pavilion」に入り込めなかったリスナーですら黙らせるであろうエネルギーを持ちつつも、実験性とポピュラリティを両立している稀有な作品だ。
イェーセイヤーのその他の作品
- 2016年
- 2019年
- 2012年
他のおすすめ
- Wolf Parade
- Grizzly Bear
- Handsome Furs