music & me

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2007年にデビュー25周年を記念してリリースされ、キャリアを重ねたアーティストとしての方向性を見せた会心作。プロデューサーはnaomi & goroの伊藤ゴローが初めて担当しており、原田知世の歌にフレッシュな印象をもたらしている。伊藤が書いたスローナンバー「Cruel Park」での、ささやくようなボーカルが実に魅力的だ。少ない音数の中で情感のある歌を歌うスタンスは、鈴木慶一による「菩提樹の家」、作曲とアレンジを高木正勝が手掛けた「Aie」など、他の作家の楽曲でも貫かれている。本作以前はスウェディッシュポップ路線で快活な歌声を響かせた原田だが、自身の歌としっかり向き合った結果がこの作風に表れている。カバー曲のチョイスも声質に合っていて、「色彩都市」(大貫妙子)、高橋幸宏がアレンジした「Are You There?」(Burt Bacharach)、キセルがコーラスを務める「I Will」(ビートルズ)と粒がそろう。そして最後の「時をかける少女」のセルフカバーはボサノヴァにリアレンジされている。

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