Meteora 20th Anniversary Edition

Meteora 20th Anniversary Edition

LINKIN PARKが2003年発表の『Meteora』の制作を始めた時、彼らはまだ、彼ら自身にとっても驚きの世界的大ヒット作となった2000年のデビューアルバム『Hybrid Theory』のツアーを行っているさなかだった。ギターロックの強打するリフとヒップホップのクールなグルーヴ、そしてチェスター・ベニントンとマイク・シノダという2人のボーカリストによって語られる複雑でエモーショナルな歌詞をブレンドした彼らの音楽は、この5人組を21世紀最大のニューアーティストの一つにした。 『Meteora』によって、LINKIN PARKは世界に彼らの多様性を証明し、並のラップロックバンドではないことを知らしめた。「セカンドアルバムでクールな点の一つは、『いいよ、君たちは僕たちのことをこれだけ理解してくれてる。まだ知られていない溝を埋めて、他の色も加えさせて』と言えることだ」と、シノダは2003年のインタビューでZane Loweに語った。『Meteora』では、各メンバーも、バンドとしても、LINKIN PARKは彼らのアート上の限界を押し広げた。そのことは、各曲のディテールに見て取れる。「Somewhere I Belong」の挑むようなボーカルは、現実的に理解できる心の中の会話を彷彿とさせるし、「Faint」の和解を求める切迫したさまは、ドラマチックなストリングスと容赦なきドラムビートで活気づけられ、怒りが渦巻く「Nobody's Listening」は、尺八の演奏をフィーチャーした巧妙なサンプルの上で旋回し、尋常でないインストゥルメンタル曲の「Session」は、LINKIN PARKの携帯用CDケースに、エイフェックス・ツインやSquarepusherといったエレクトロマスターたちの作品も含まれていることを示唆している。 さらにこのアルバムには、ギタリストのブラッド・デルソンいわく、「僕たちのファーストアルバムには絶対入れられなかった」という「Breaking the Habit」も収録されている。猛烈に世界に訴えかける同曲は、複雑なエモギターに、ジョー・ハーンのスクラッチと冷淡に迫り来るストリングスを掛け合わせ、ベニントンの感情を炸裂させたボーカルをハイライトにした曲で、作曲を手掛けたシノダはラップを休んでいる。「『ダークで、エモーショナルな曲をやる。シングル曲だ。ヘビーなギターは入れない。叫び声も入れない。ただただ強力なLINKIN PARKの曲にする』って、僕たちは決めたんだ」と、シノダは振り返る。 オリジナルアルバムの収録曲に加えて、この『Meteora 20th Anniversary Edition』は、テキサスとノッティンガムでのライブと、2003年から2004年に録音されたレア曲、及びデモ曲のコレクションを収録している。さらに、「Lost」という『Meteora』のレコーディングセッション中に録音された未発表曲では、ベニントンの心を揺さぶるボーカルが披露されている。 『Meteora』からの最後のシングルとなった「Breaking the Habit」は、このセカンドアルバム時代を、LINKIN PARKがキャリアを通して人々の期待を覆し続けるという決定的な声明にした。それは例えば、『Meteora』収録の「Numb」の、世界を飲み込むようなリミックスでジェイ・Zと共演したり、2007年発表のアルバム『Minutes to Midnight』で、プロデューサーのリック・ルービンと共に彼らの理想的な音楽をさらに拡大したりすることであった。「『Meteora』は僕たち対世界っていう感じだった」とデルソンは語る。「『Meteora』の制作時に、すごく解放感があるのに不安にもさせられたのは、誰もこのアルバムに関して僕たちに余計な口出しをしてこなかったことだ。『君たちはすでに成功した。では今、本当にやりたいことは何だ?』って。そしてこのアルバムは、『これこそ、本当に作りたいものを提供している僕たちだ』っていう、完全に純粋な表現なんだ」

ディスク1

ディスク2

ディスク3

ディスク4

ディスク5

ディスク6

国または地域を選択

アフリカ、中東、インド

アジア太平洋

ヨーロッパ

ラテンアメリカ、カリブ海地域

米国およびカナダ