Love

Love

LAのアンダーグラウンド・シーンで、ヒップホップを中心としながらジャズ〜ソウル/ファンク〜ブレイクビーツ/エレクトリック・ミュージックなど、ジャンルにとらわれない多彩なサウンドを Ammon Contact や Hu Vibrational などの名義で世に送り出しているプロデューサー、Carlos Nino。彼によるスピリチュアル・ジャズ・コレクティヴ、Build An Ark が2009年にリリースした3rdアルバム。テーマはタイトル通り “愛”。1960〜70年代的なラブ&ピースの感覚やその時代ならではの色鮮やかなサイケデリアを、古きよきものへのリスペクトと現代的なアイディアと手法で形にしたようなサウンドからはポジティブなバイブに満ち、聴く者を心地よくインスピレーションあふれる精神世界へと誘ってくれる。Pharoah Sanders の "Love Is Everywhere" や Van Morrison の "Sweet Thing" といったクラシックを独自の解釈で、ピースフルかつフォーキーにカバーして見せるなど、ある種の “癒し” すら感じさせるジャンルレスでタイムレスなサウンド・プロダクションは、21世紀にこそふさしいジャズの形を示している。

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