Liszt: Sonate en si mineur, Sonetti di Petrarca, Valse oubliée No. 2, Étude "La leggierezza", Rhapsodie hongroise No. 6

Liszt: Sonate en si mineur, Sonetti di Petrarca, Valse oubliée No. 2, Étude "La leggierezza", Rhapsodie hongroise No. 6

アルゼンチン出身のピアニスト、ネルソン・ゲルナーは、2018年リリースの『Liszt: Piano Works』で、リストの偉大な作品『ピアノ・ソナタ ロ短調』を初めてレコーディングした。そのアルバムでは同曲の前に、技術的要求が極めて高く、燃え立つような曲調を持つ12曲から成るリストの『超絶技巧練習曲』を収録している。一方、本作でのゲルナーは、リストの作品の中でもとりわけ誌的で愛らしいソロピアノ曲を麓として、『ピアノ・ソナタ ロ短調』というエベレストへと登って行くかのような構成を取った。 プログラムの冒頭を飾るのは『巡礼の年第2年』に採録されている『ペトラルカの3つのソネット』であり、中でも夢見心地で情熱的な「Sonetto 123」は、『ソナタ ロ短調』の前半にあるロマンチックで熱烈な部分を予感させるかのようだ。そして、ゲルナーは今回のレコーディングでの『ソナタ』でも、驚異的なテクニックと深い音色を生かし、リスナーの心をつかむドラマチックな音楽のアーチを描き出している。静かに幕を開ける第1楽章は、その後スリリングかつワイルドな展開を見せるが、ゲルナーの演奏は常に緻密さを保っており、すべての音が実に明瞭に発せられている。 アルバムの終盤にはリストのより快活な側面を楽しめる2曲が収録されており、フィナーレを飾る『ハンガリー狂詩曲』の第6番は、非常にエキサイティングかつエネルギッシュなパフォーマンスとなっている。

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