スーパーモデルのナオミ・キャンベルをフィーチャーした「LA･LA･LA LOVE SONG」が収録された、1996年リリースの8作目アルバム。前年にシングル「Funk It Up」とアルバム『SUNSHINE, MOONLIGHT』で念願のアメリカデビューを飾り、ニューヨークに拠点を移して日米で同時並行的に活動していた時期のアルバムだ。木村拓哉と山口智子が出演して社会現象的な人気を得たドラマ『ロングバケーション』の主題歌として大ヒットを記録した「LA･LA･LA LOVE SONG」をはじめ、全体として“Love”をテーマに制作された楽曲で構成されている。1990年代のアメリカのヒップホップ／R&Bのムード漂うクールなサウンドと、余裕すら感じさせる表現力豊かなボーカルが印象的で、デビューから10年というタイミングで改めてその実力と魅力を鮮明にしながら、新たなファン層を獲得する大きな契機にもなった。本作は、日本のR&Bのパイオニアとしてシーンをけん引してきた彼の、1990年代を代表するアルバムと言える。