Handel: Rodelinda, HWV 19

Handel: Rodelinda, HWV 19

ロンドンの王立音楽院のために作曲された『Rodelinda』はヘンデルが1724年に書いた3つの大作オペラのうちの1つで、音楽としても演劇としても非常に優れた作品。戦死したと思われていた王に対する王妃ロデリンダの揺るぎなき愛を描いた物語は、ヘンデルの音楽の魅力を最大限に引き出すものだ。このアルバムではハリー・ビケットが指揮する古楽器オーケストラ、イングリッシュ・コンサートと同じ英国の優れた歌手たちが、ヘンデルの豊かで美しいスコアに新たな命を吹き込んでいる。ソプラノのLucy Croweは鋼のような意志を持つ王妃ロデリンダを見事に演じ、誤解によってロデリンダの不貞を疑う王ベルタリード役のIestyn Daviesは、英国の最も偉大なカウンターテナーの一人であることを自ら証明し、それは第1幕「Dove sei, amato bene?」の息をのむようなパフォーマンスでも明らかだ。一方、コントラルトのJess Dandyは「De’ miei scherni」の歌唱でベルタリードの妹エドゥイジェのタフなキャラクターをくっきりと浮かび上がらせる。2020年の9月に歌手たちとオーケストラの団員がソーシャルディスタンスを保って録音したこのアルバムは、その困難を乗り越えて見事な成果を上げている。

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