Focus

Focus

1961年に録音されたスタン・ゲッツとオーケストラによるアルバム。プロデュースはCreed Taylor。名作「Getz/Gilberto」も彼が手掛けているので、本作もまたクロスオーバーな感覚のイージーリスニング的な内容を想像するかもしれない。確かにメロウな映画音楽やラウンジミュージックとしても機能する心地よさを持ち合わせている。だが、本アルバムで聴けるストリングスとの共演は均整の取れた程よい緊張感が張りつめており、その中でゲッツのサックスが実に伸び伸びと歌っている。作曲とアレンジは、ベニー・グッドマン楽団で編曲を担当したエディ・ソーター。典雅にしてジャズならではのクールネスと色気が同居し、モンドミュージックとしても楽しめる不可思議な魅力をたたえた作品。