Florence Price: Symphony No. 4 – William Dawson: Negro Folk Symphony

Florence Price: Symphony No. 4 – William Dawson: Negro Folk Symphony

示唆的なアルバムとなったフローレンス・プライスの交響曲第1番と第3番に続き、アフリカ系アメリカ人によるクラシック音楽と女性作曲家の両方におけるもう一つの重要作品、交響曲第4番をフィラデルフィア管弦楽団が取り上げる。ドラマチックで勇ましい冒頭から、プライスはメロディメーカーとしての天賦の才と、オーケストラの響きに対する鋭敏な感覚を披露する。長い第1楽章の後の「Andante cantabile」は、ドヴォルザークの交響曲『新世界』の第2楽章を明らかにほうふつさせるメロディが特徴で、プライスのお気に入りである陽気な「Juba.Allegro」へと続く。ここでの強烈に弾むようなステップと、華麗に響く弦楽器のアンサンブルが印象的だ。そして第4番は渦巻くような「Scherzo.Allegro 」で幕を閉じる。さらにヤニック・ネゼ=セガンの深い音楽性と熟練された管弦楽団の演奏は、ウィリアム・ドーソンの3楽章からなる『Negro Folk Symphony』(1934年に同オーケストラが初演)に、生き生きとした生命を吹き込む。力強い物語の広がりを持つこの作品は、アフリカ系アメリカ人として生きる味わいを直感的に伝えてくれる。

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