

ヘヴィなリフとキャッチーなメロディで聴かせるシンプルなロックンロールから、より多様なアプローチへと音楽性を展開して新たな領域を切り拓いた傑作。プロデューサーはボブ・エズリン。アリス・クーパーからピンク・フロイドまで数多くのアーティストたちの傑作を世に送り出してきた才人だ。彼の起用が功を奏し、Kissの多面的な魅力が光るバラエティ豊かな作品に仕上がっている。彼らの代表曲"Detroit Rock City"から"King of the Night Time World"へと続く冒頭の流れがスリリング。ジーン・シモンズのダーク&ヘヴィなヴォーカルが不気味にそそる"God of Thunder"、ポップ調でキャッチーな"Shout It Out Loud"、ピーター・クリスが歌う名バラード"Beth"など、ライブ定番曲がぎっしり。