Debussy / Komitas: Music in Time of War

Debussy / Komitas: Music in Time of War

第1次世界大戦のさなか、アルメニアにおける国民楽派の創始者とみなされる作曲家コミタスとフランスの大作曲家ドビュッシーは、自身の音楽にどのような思いを込めたのだろうか。大戦中にはアルメニア人虐殺が起き、フランスも戦火にさらされた。このアルバムは、これら2人の作曲家が1914年から1917年に書いた作品を中心に構成されている。このプログラムは、コミタスと彼の音楽を称賛していたというドビュッシーが、それぞれの国の人々が悲劇に見舞われる中で生み出した楽曲に、共通する感情が宿っていることをつまびらかにするものだ。本作の主人公であるロシア出身の世界的ピアニスト、キリル・ゲルシュタインは、一つ一つの音に込められた複雑で深い思いを丁寧かつ情感豊かに伝える演奏を披露。歌曲においては、ゲルシュタインのピアノ伴奏の上でアルメニアのソプラノ、ルザン・マンタシャンが説得力あふれる歌唱を聴かせてくれる。また、ロシアのカティア・スカナヴィとの連弾や、イギリスのトーマス・アデスとの2台のピアノによる演奏もリスナーを引き込む力を発揮している。

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