

クラシック界の最新アルバムの中から、専門のエディターが厳選した傑作を集めた『ワークス』にようこそ。定番の名曲の見事な演奏から、わくわくするような新しい才能、そして新鮮な音の情景まで、このプレイリストであなたにとって特別な音楽を見つけよう。 今週このプレイリストの幕開けを飾るのは、ヴァイオリニストのアン・アキコ・マイヤースが奏でるフィリップ・グラスの新作「New Chaconne」だ。この曲は、グラスがマイヤースのために書き下ろしたもので、録音されたのは今回が初めて。現代アメリカのクラシック界を代表する作曲家の一人であるグラスの作品を集めたマイヤースの最新アルバムに収録されている。 「何かが始まるときの喜びに満ちた気持ちが表現され、そこから、まるで美しい物語を語るかのように音楽が展開していきます」と、マイヤースはこの曲についてApple Music Classical に語る。「New Chaconne」というタイトルが物語る通り、この曲は重厚なグラウンドバス(延々と繰り返されるベースライン)を基調としていて、ヘンデルの緩徐楽章を思わせる穏やかさと美しさを持っている。もともとはヴァイオリンとピアノのために書かれた曲だが、マイヤースはハープ奏者のエマニュエル・セイソンと録音することにした。「エマニュエルが、この曲に独特の豊かな色彩と質感をもたらしてくれると予感しました」とマイヤースは言う。「私は長年エマニュエルと一緒に演奏したり、録音したりしてきました。彼は卓越したハープ奏者であり、素晴らしい音楽家であり、そして生気に満ちた人物です。フィリップの音楽は、いつも私に新たな発見や創造的な解釈を促してくれます。だから、この曲をさまざまな楽器編成で探求していくことを考えるとわくわくします」 『ワークス』は、エディターによって随時更新されるので、お気に入りの曲や演奏を見つけたら、ライブラリに追加するのをお忘れなく。