cure jazz

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片やシーン屈指のソウルフルな歌声を持つディーバ、 UA 。片や先鋭的なジャズ・サキソフォン・プレーヤーであり、アートやカルチャーに造詣が深く、サウンド同様鋭い評論で文化を抉る文筆家でもある菊地成孔。それぞれが圧倒的なほど強烈な個性と存在感を放ち、お互いにそれぞれの作品で共演を済ませていた2人がガップリと組んで作り上げたジャズ・アルバム。穏やかに抑制されているようでいて、緊張感も漂わせるサウンドの中で、個性豊かな2人の真のアーティストが火花を散らすように鬩ぎ合う。たとえ “Night in Tunisia” や “Over the raibow” といっただれもが知っているようなスタンダード曲であっても、この上なく官能的に、これまでに聴いたことのないオリジナルなサウンドにしてしまう。そんな2人の能力の高さが余すところなく発揮されている。才能と才能が鬩ぎ合うことによってお互いの能力をどこまでも高めていくような、そんな本当のジャズの姿をも想起させるような作品だ。

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