

若くしてこんなに成熟したセクシーさを放ちまくるとは。シルキーだけど、しっかりと抱きしめてくれる安定感のある歌声は、 Joe を想起させるジェントルでスマートなスタイル。テキサス出身の Brandon Beal は牧師と高校教師の両親のもと、聖歌隊の歌を耳にしながら育ったそう。そんな出自からも見え隠れする誠実な一面を見せながら、気持ち良すぎるくらいにスムースでメロディアスにラヴ・ソングを歌い紡ぐ。下品にならないセクシーさに好感が持てるし、その辺のサジ加減を完璧に心得えているのもカッコイイ。アルバムは女性ファンならずとも、男性からの支持も集めそうなセクシー・ソングが並び、一貫して心地良さを追求したような曲作りや展開にも心奪われる。安らぎさえ感じさせる冒頭の美曲 "Grown" や、センシティヴな歌い口と多重コーラスに包まれる "Ooh Shorty" 、ヴォーカル・エフェクトを加えた "Girl" 、女性コーラスがスムースに挿入され、ファルセット歌唱も絶妙な "Take Me Back" など、浮遊感漂うサウンドとコーラス・ワークで優しく丁寧に歌い上げたミッド〜スロウ群をじっくりと堪能できる。特に中〜後半にかけて粒ぞろいの極上ソングが集中し、スウィート・タイムのお供にもってこいだ。