イギリスの伝説的バンド Joy Division の2ndアルバム。リリース前にボーカルの Ian Curtis が23歳の若さで自殺したため、本作がラスト・アルバムとなった。内省的な歌詞と、どこか陰のあるサウンドは1st「Unknown Pleasures」同様だが、張り詰めるような緊張感はその度合いを増している。アルバムの終盤 “Heart and Soul”、“Twenty Four Hours”、“The Eternal”、“Decades” あたりの起伏は Ian Curtis が抱えていた躁鬱の状態に思いをはせずにはいられない。本作にはライブ・レコーディングがボーナス・トラックとして収録されおり、スタジオ録音とはまた違ったエネルギッシュなパフォーマンスも聴くことができる。一連のポストパンク勢の中でも特別な存在感を持ち、所属する Factory レーベルとともにマンチェスターを象徴する存在だった彼らは、このあと残されたメンバーで New Order を結成して活動を続けていった。
ジョイ・ディヴィジョンのその他の作品
他のおすすめ
- Various Artists