Classical Session: Hayato Sumino

Classical Session: Hayato Sumino

「とてもパーソナルで内的な、ちょっと懐かしいような魅力がある。そんなアップライトのサウンドに合う3曲を選びました」。気鋭のピアニスト/作曲家の角野隼斗は、このApple Music Classicalの企画、Classical Sessionで演奏した楽曲について語る。 角野がスタインウェイのアップライトピアノを弾いてロンドンでレコーディングしたのは、バッハのカンタータ「主よ、人の望みの喜びよ」(『カンタータ第147番』の終曲)、スカルラッティの「鍵盤ソナタ ニ短調 K. 9」、そして、彼自身の曲「追憶」だ。「バッハの『主よ、人の望みの喜びよ』は、説明の必要がないほど有名な曲。僕も子どもの頃からずっと慣れ親しんできました。スカルラッティも僕が小さい頃よく練習していたので、子どもの頃を思い出させてくれるような曲ですね」と語る彼は、「主よ、人の望みの喜びよ」をまるで大切な思い出を慈しむかのように奏で、バッハと同い年であるスカルラッティの「鍵盤ソナタ ニ短調 K. 9」は、悲しみに沈む大切な人に優しく寄り添うような雰囲気の演奏となっている。そして「追憶」は、さざ波のようなアルペジオが夢の世界へとリスナーをいざなう。「ショパンの『バラッド第2番』のモチーフを引用して作りました。ポーランドに行った時に自然と出てきた曲で、僕がワルシャワに行った時の思い出やショパンの音楽に向き合っていた時の思い出を音にしたような、とても個人的な曲です」 録音には優れた技術も使われている。「『追憶』は、空間オーディオで注意深く聴いてもらえると、いろんな方向から音が聞こえてくると思います。聴いてくれる方が、よりその音楽の中にいるような、没入感のある体験をしてもらえるんじゃないかなという期待のもと、いろいろと考えながら作りました。ぜひ空間オーディオで楽しんでもらえたらなと思います」

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