A.Y.B.Force の構成員でもあるビート・メイカー Bulljun 。高校卒業と同時にニューヨークへと渡り、センスを磨いた彼は、A.Y.B.Force の前身である DJ Lark & The Funk Messengers の「Baddest Breaks & Beats EP」に参加し注目を浴びた。本作は、彼が刺激を受け続けている街、ニューヨークをテーマにした1枚。のっけから “New York, New York, I love you” という熱烈な賛歌で始まり、セントラル・パークの朝を描いた “Fat Morning, Central Park” へとつながる。 “El Barrio Blues” ではエル・バリオ地区のちょっとヤバいムードをトランペットのフレーズで表現……と、彼のニューヨークに対する愛情を存分に感じることができる。ネタのチョイスは非常に洗練されているにもかかわらず、どこか無骨でラフな肌触りのサウンドも、この街で培ったものだろう。インスト・ヒップホップ好きのみならず、 “Spoony Atmosphere” や “Another Glass of Cuban Lemonade” あたりはジャズ・ファンにもぜひ聴いてもらいたい。
Bulljunのその他の作品
- Tonda Trio
- Smith
- DJ Alibi
- ヒプノティック・ブラス・アンサンブル
- Various Artists
- Specifics
- Smith