「バドゥイズム」で鮮烈のデビューを飾った彼女が、さらなる深化を遂げたセカンドアルバム。プロデュースはSoulquariansのメンバー。ディアンジェロの「Voodoo」など、同時期に彼らが手掛けた作品はいずれもジミ・ヘンドリックスのElectric Lady Studiosで録音されており、ジャンルを超越するイノベーターに敬意を捧げたディープな音楽性を展開している。意表を突くファンクソングから始まる本作は、前作の延長線上にあるジャズ、R&B、ヒップホップの融合をより深く推し進めた作品。ロイ・エアーズのビブラフォンがクールな"Cleva"、Steven Marleyとデュエットした"I’m In Love With You"など聴きどころが多く、後に続くR&Bサウンドを大きく影響した、歴史に残る名作となった。