自己との対話、をイメージの核に置いたとき、このアルバムほどビル・エヴァンスを物語るものはない。文字通りピアノソロによる1枚。彼のディスコグラフィの中では記念すべき最初のソロアルバムである。緊張感の中に優美さをそっとのぞかせる瞬間の連続は鳥肌もの。ジャズヴォーカルでは定番の"A Time for Love"も、鍵盤だけでこれほどの歌心を表現できるピアニストはいない。特筆すべきは"Never Let Me Go"。アナログレコードではB面を丸ごと占めた長尺ナンバーで、エヴァンスの孤高感が全開になる。グラミー賞(GRAMMY®)を受賞したのもうなずける、屈指の名盤。
その他のバージョン
- 7曲
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