

みずからがゼロからつくりあげた真性のレゲエ/ダブバンド、ドライ&ヘビーを劇的に、かつ潔く去ったヘビーこと秋本武士が、トラックメーカーのゴス・トラッドとコンビを組んだユニットであるレベル・ファミリアの、その記念すべき第一作目が本作だ。UKダブ・ステップの重要レーベルDEEP MEDi MUSIKからのリリースを持つに始まり、ヨーロッパでもツアーを敢行するなど、その後、トラックメイキングが世界レベルで認知されることになる萌芽を宿した内容だ。独特の世界観を持つゴス・トラッドのトラックと、レゲエのマナーをすべて体得しつつ、さらなる新境地を求めるヘビーのベースとが、ときに闘うかのごとく、またときに寄り添うかのごとく、もつれ合いながらダークなグルーヴを生み出す。本作は、その2人の戦いの狼煙とも形容できる、ファーストシングルの "Stand Alone" をはじめ、イントロが鳴った瞬間にフロアを狂喜させる、”闘志”という名を持つアンセム "Gradiator" や、12インチシングルカットが即ソールドアウトを記録した "Caputured"、その曲名が、グループ名と並び彼らの思想を物語る "Mafia" など、いまだ彼らの代表曲として演奏され続けるアンセムが詰まった1枚だ。