

見たことのない景色へ連れ出してくれるロードムービーのようなアルバム。“食”をテーマにした前作『ザ・ビュッフェ』に続き、6作目となる本作で4人が掲げたテーマは“旅行”。世界各地はもちろん、時間や常識さえも超え、意識の奥深くへと分け入り、めくるめく光景を見せてくれる。瞑想(めいそう)的なループが白昼夢のような情景へといざなう「ハイライト」、サイケデリックなロック「ミサンガ」、憂鬱(ゆううつ)な感情をあえて軽快なリズムに乗せた「楽しい夜ふかし」。ユーモアとシニカルな視点を巧みに差し込みながら、どこか懐かしくも不可思議な世界を描き出す。多彩なギターリフが光るサウンドメイクには、親交の深いドミコのさかしたひかるがギターテックとして参加。終盤のインストゥルメンタル「はじめから」で道のりを振り返りつつ、ラストナンバー「バッキンガム」で「歩けるかい いつまでも」と旅の継続を予感させて締めくくる展開も心憎い。