

Cocteau Twins と並び初期 4AD を代表するバンドとなった Dead Can Dance。彼らの3rdアルバムである本作は、荘厳に響き渡るストリングスと地の底から湧き上がるようなベース音、そして Lisa Gerard と Brendan Perry によるボーカルが幻想的にからみ合う、クラシック音楽というよりも “宗教音楽” との表現がぴったりな作品となっている。アルバムの世界を象徴するオープニング・トラック “The Host of Seraphim”、押井守の作品に使われそうな非西洋的な響きを含んだ “Orbis de Ignis” の2曲を聴いただけでアルバムの世界観の中に紛れ込んでしまうような、強烈な空気感は唯一無二。もはやインディ・ミュージック的要素が皆無と言っていい本作をリリースしたことが、何よりも 4AD のレーベルとしての立ち位置を物語ってくれる重要な1作だ。ぜひとも新たな音楽探求を始めるつもりでチェックしてみてほしい。