

日本では「男の子と女の子」として馴染み深い、Francoise Hardy記念すべきデビューアルバム。陰影に富んだサウンドに静かに溶け込む落ち着いた彼女の声は、同じイエイエスタイルでもフランス・ギャルとは対象的であり、豊かな詩情感にあふれている。やがてこれは、1960年代のから変容を遂げるシンガーソングライター作品の礎ともなった。内省的に歌い上げる表題曲"Tous les garçons et les filles"が印象深い。"Ça a raté"では、深いリバーブとオールディーズ風のアレンジのもと古き良き時代を手繰り寄せる。Hardyが踏み出したここでの第一歩は、とてつもなく大きい。