CLASSIC

CLASSIC

「こだわり抜いた作品を世に出そうと思っていました」。Ayumu Imazuは、セカンドアルバム『CLASSIC』についてApple Musicに語る。シンガーソングライター、ダンサー、コレオグラファー、プロデューサーとして多彩な才能を発揮し飛躍を続けてきた彼は、2024年リリースの「Obsessed」のヒットをきっかけにアーティストとしての軸を確立。そこから「音楽はもっと自由に作っていい」と感じるようになったという。その思いから生まれたのが、今作のコンセプト“CLASSIC”だ。「SNSを中心に流行がめまぐるしく変わる時代だけど、その中でも色あせず、10年後、20年後も語り継がれる作品を作りたかった。『CLASSIC』は“古き良き”という意味ではなく、進化したAyumu Imazuがこれからの“CLASSIC”を創るという意味を込めました」 国内外を行き来しながら活動する彼の制作拠点は、主にアメリカ。現地アーティストとのコライトも多く、そのスピード感にかなり鍛えられたという。「ロサンゼルスでは、1日2セッションで2曲フル尺を仕上げるのを10日間くらい連続でやったりする。脳があんなに疲れたのは初めてで、最後はもうポカーンとしていました(笑)」。まるでアスリートのような制作環境だが、そこまで自分を追い込む理由はただ一つ、「今の100%を出したいから」。そのストイックさが、彼の音楽に確かな推進力を与えている。全力を出し切った結果、無数のアイデアが生まれ「おかげでまたストック曲がめちゃめちゃ増えちゃった」と笑う彼に、ここからはいくつかの楽曲について語ってもらおう。 CLASSIC アルバムのコンセプトを凝縮した曲で、“The Ayumu Imazu曲”にしたかった。イントロから作り始めて、これは絶対に化けると感じたので、他の曲よりも時間をかけて慎重に仕上げました。最初「CLASSIC」はテーマにすることだけ考えていたけど、言葉としてもしっくりき過ぎて「もうこれでいっちゃおう」と思ってタイトルにしました。 Bassline ロサンゼルスのプロデューサーBoy Blueと東京で初めて会った日にスタジオに入り、その日のうちに8割くらいできました。Boy Blueとはカッコいいと思う音楽の基準が似ているんだと思う。細かくリクエストしなくても、ちゃんとポップに仕上げてくれるし、キャッチーな部分も自然と作ってくれる。そういうところがすごくハマるなと思って、1回セッションしてからはもうめちゃくちゃ信頼していました。あとBoy Blueはボーカルの良さを引き出すのが本当にうまい。ボーカル録音は絶対一緒にやりたいと思って、スタジオでは真横に座ってマンツーマンで録りました。 GG タイトルは“Good game”の略で、“お疲れ”みたいな意味です。共作したTaka Perryとはずっと仲が良くて、セッションもたくさんやってきたけど、自分の曲としてリリースするのはこれが初めて。Takaは本当に楽しくセッションする人で、楽器もすごくうまいし、めちゃめちゃ波長が合う。この曲を作ったのは、ちょうどセッションを詰め込みまくっていた時期。他ではY2Kっぽいカッコいいダンス曲をずっと作っていて、ちょっと疲れちゃったから「もう楽しいやつ作ろうよ」と言って生まれた曲です。 Sugar Rush Ryan Siegel、Michael Cody Dear、Alexander Lewisとのコラボレーションは、めちゃくちゃ楽しかった。キーボードとサックスのCodyは、もともとSNSでフォローして追っていた存在で、実際に一緒にやってみても、コードの構成や弾き方が自分の“好き”のど真ん中。もう本当にテンションが上がりました。やっぱり、すごいミュージシャンが周りにいると、もっと楽器がうまくなりたいと思えます。 Jetlag Romance 遠距離恋愛をテーマにした、このアルバムの中では意外と一番古い曲。ロサンゼルスのプロデューサーRazielと初めて会った日に一緒に作ったもので、僕が「インディーロックを作りたいんだよね」と話したところから始まり、そこから一気にほぼ完成まで進みました。実はサビのメロディは、最初に思いついた時にRazielが「それいいね」と言ってくれたものの、自分の中ではあんまりハマっていなくて。でも、改めて完成したものを聴いてみたら、これくらい力が抜けている方がカッコいいなって思った。コライトって、そういう発見がいっぱいあります。 OTHER SIDE アルバムを作ろうと考え始めた時から2~3か月くらいは自分と向き合って、自分がやりたい音楽とみんなが求めている音楽をてんびんにかけたりして、悩むことが本当に多くて。四六時中そのことばっかり考えていました。一度、どうしても眠れない夜があって、ベッドから起き上がり、そのまま書き始めて完成したのがこの曲です。寝ようとして目をつぶると、過去から今、そして未来のことを考えて、頭がいっぱいいっぱいになっちゃう。その感じを表現したくて歌詞を書きました。 Home 14歳の時に大阪からニューヨークに渡り、その3年半後に東京に移って、それからは東京とニューヨークを行き来しながら生活していたので、10年くらい自分の“ホーム”といえる場所がなかった。それでも、寂しさや孤独を感じることは意外と少なかったんです。友達や家族、チームのみんながいる場所に、自分の居場所をちゃんと感じられていたから。それに気付いたことが、この曲を書くきっかけになりました。MONJOEさんのサウンドでバラードを作りたいっていうのは最初から決めていて、ギターのアルペジオは僕が弾きました。