A*POP

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世界を席巻したあの官能的なヒット曲でブレイクするまで、Tylaはごく普通の人生を送っていた。「ただ南アフリカでシンプルな生活を送り、ドラマチックなことは何もなかったのを覚えている」と24歳のシンガーはApple Musicに語る。その後発表された2023年のシングル「Water」はSNSでバイラルヒットし、世界中のチャートにランクイン。Davidoやバーナ・ボーイといった確固たる地位を築いたスターたちを抑えて、グラミー賞の最優秀アフリカ音楽パフォーマンス賞の初代受賞者となった。突如として、ニューカマーだった彼女は世界のステージへと押し上げられ、その挑戦を受け入れることになる。「始めた頃の私は世間知らずで、世の中や業界についてとてもナイーヴな考えを持っていた。すべてが虹色で、わーい、歌える!って感じだった」とTylaは認める。「確かにそうなんだけど、それと同時に、こうした状況の中で自分自身を見失わないためには、強い意志も必要なの」 大ブレイクから3年、そして、「Water」で聴かせたアマピアノ、ポップ、R&Bの融合をさらに発展させたセルフタイトルのデビューアルバムから2年、ワールドツアーを周り、コーチェラに出演し、ワールドカップの開会式でフューチャーと共演したTylaは、かつてないほど自信に満ちあふれている。セカンドアルバム『A*POP』で、この新進気鋭の世界的なスーパースターは何よりもまず、アフリカのミュージシャンであることを自認し、自らの立ち位置を確固たるものにしている。「『A*POP』は文字通り、アフリカのポップスターのルックスやサウンドについての概念を押し広げようとする私そのもの」と彼女は説明する。「時々、出身地によって、その土地らしい見た目やサウンドを期待されることがあると思う」。そして、「Tylaにはアフリカ人らしさが足りない」などというコメントを見かけた時のことを振り返る。「その時思ったの。『十分なアフリカ人らしさって、いったい何?』って」 Tylaは『A*POP』で、息遣いの感じられるボーカルと遊び心あふれる官能性を生かし、デビューアルバムで築いた基盤をさらに発展させている。しかし、前作が世界へと手を広げたのに対し、ここでの彼女は母国を背負い、コラボレーションのほとんどを南アフリカのアーティストたちに限定している。唯一の例外は、以前『Midnight Sun: Girls Trip』でTylaとコラボレーションしたZara Larssonで、ブリトニー・スピアーズに言及した「SHE DID IT AGAIN」に参加している。Tylaはヒプノティックな「CHANEL」で次なるヒットを放ち、リアーナ風の「THAT GIRL」では恋人に“もっとそばに来て”と懇願し、ストロボのようにきらめく「FAIRYTALE」では伝説的な南アフリカのハウスデュオ、Liquideepによる2009年のアンセムを再解釈している。

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