

「この進化を楽しんでいる」。ナイル・ホーランは陽だまりのようなポップロック作『Dinner Party』を語る。 2023年の『The Show』を引っ提げて翌年行ったツアーは、彼にとって間違いなく次なるプロジェクトのインスピレーションになった。「いい絵を描くには、まず何枚か描いてみないとね」と、ナイル・ホーランはApple MusicのZane Loweに話す。「でも僕の場合、あのツアーがすごく役に立って、前作の成功が自信になった。だからすぐにスタジオ入りして、マイクの前に立って、バンドを手配してジャムセッションをして、そこから生まれたものをリリースすることができたんだ」 そうして完成した4作目のソロアルバム『Dinner Party』で、ホーランは幻想的で高揚感のあるポップロックの世界を漂い、優しいバラードもいくつか披露している。愛と人間関係をたたえる全12曲の賛歌の幕開けを飾るのは、アップビートで実直な「Tastes So Good」だ。「まるで男友達が3人集まってジャムセッションをしているように聞こえるだろうけど、まさにその通りなんだ」と、ホーランは言う。 「She Gets It from Her Mother」は、Morgan WallenのコラボレーターであるRocky Blockと共作した3曲のうちの1曲で、カントリー調の1970年代の雰囲気をまとっている。きらびやかでキャッチーな「Pretty」では、ホーランのキャリア初期を思わせる大合唱したくなるコーラスはそのままに、より成熟した一面をのぞかせている。 アルバムの最後には、胸を打つ感動が待っている。「End of an Era」で、2024年に悲劇的な死を遂げた友人であり、ワン・ダイレクションのバンドメイトだったリアム・ペインをたたえているのだ。「僕たちには純粋な魔法があった/どんな感じだったか思い出す/時はあまりに速く過ぎて/さよならも言えなかった(We had it, pure magic/Remembering what it was like/Time passes so fast that/I couldn’t tell you goodbye)」と、ペインに捧げる幻想的なこの曲でホーランは振り返る。 そして結局のところ、シンガーソングライターである彼は、自らのルーツとこれから進むべき道の両方を大切に思っている。「ファンがそれを望み続けてくれる限り、それだけで十分だ」と、彼は言う。「自分のやっていることが大好きなんだ。年を重ねるほど、より多くのことに気付いて、もっと感謝するようになって、すべてを受け入れられるようになる。今はただこの進化を楽しんでいるよ」