

「クルーとして前作を超えるために仲間たちと切磋琢磨した作品です」。Tokyo Young Visionのラッパー、DALUは約1年ぶりとなるセカンドアルバム『EDOTENSEI』についてApple Musicに語る。代々木公園のサイファーで出会ったメンバーを中心に結成された彼らは、ソロや別ユニットでの経験を積み、クルーでの活動を本格化。ファーストアルバム『Tokyo Young Vision』のリリースやクルー初のワンマンライブを経て制作された今回の作品では、グループの結束を高めながら、その音楽性を大きく進化させた。「自分たちが育った現代の東京に江戸時代のルーツを落とし込み、その二つを調和させた先にこのタイトルと作品が生まれた」とラッパーのAsiffは今回の制作を振り返る。「前回のアルバムよりも期間が短かったのですが、制作合宿を2回して集中して取り組めた。2000年代を彷彿(ほうふつ)とさせる部分や和のテイストを多く取り込むことができたので今までとは違った新しいTokyo Young Visionが見せられたかと。あとはお祭りですね」とHideyoshiはアルバムへの自信をのぞかせる。サンプリングと共に和のグルーヴ、ムードをまとった「TOKYO ONDO」や「AKEOME CYPHER」、フロアバンガー「OMATASE」が象徴するように、江戸から現代の東京へと形を変えながら脈々と続くストリートのエンターテインメント性を作品テーマである“祭り”に凝縮。多彩な楽曲に彩られたアルバムについて、ここからはメンバーに楽曲を解説してもらおう。 OMATASE OSAMI:トラヴィス・スコットの来日公演をメンバー全員で観に行き、そこで感じたエナジーを自分たちなりに消化して曲に落とし込みました。Fouxのビートにフックを乗せた時、やばすぎて全員で大暴れしました。 TOKYO ONDO Hideyoshi:祭りの代名詞である「東京音頭」をサンプリングして、現代的に、自分たちらしく再解釈してみました。制作合宿中、みんなで集中して取り組んだ楽曲だったので、出来上がった際、めっちゃテンション上がりました。 一級品 DALU:MADAM WOOのCEO KAZUからジャケットを渡されたことがこの曲の始まりでした。価値は金じゃない。心が宿っているかどうかを大切にした瞬間、すべては一級品になる。 Proud of You Asiff:日頃から遊び果て、カマしきることに全力を注ぐ仲間たちに向けて、心からリスペクトを送る日々を曲にしました。 TAKAME Big Mike:プロデューサーはFoux。内容がふざけてることを気付かせないくらいかっこいい。リリックではテーマである“気持ち高め”と自分の太さを入れて楽しいバースができました。 AKEOME CYPHER Hideyoshi:「東京音頭」と同様に誰もが聴いたことのある、正月の定番BGM「春の海」からサンプリングした楽曲。ハードなトラップに、より和のテイストを感じられるビートと共に、サイファーなのでフックも無く各自がバチバチにバースでカマし合っています。 My Name Is DALU:自分の前でバースを蹴ったAsiffが、最後に自分の名前を言ったんです。そこが、この曲を書こうと決めた瞬間でした。「自分を語れる曲ってやっぱ最高だな」って思いながら書いていて、サビは最初から“MY NAME IS”でいこうという感覚がありました。 365 OSAMI:山梨での制作合宿で曲作りに苦戦する中、仲間と遠出して一緒にご飯を作って食べたり、風呂に入ったり、踊ったり、ふと、その時置かれた状況をそのままリリックに落とし込んでみたら意外とサクッとできた一曲です。 IZANAMI Hideyoshi:大人な恋愛観について歌ったチャレンジングな楽曲。タイトルはマンガ『NARUTO』に出てくる無限ループに陥る幻術“イザナミ”と日本神話の創造の女神“伊邪那美命”から取りました。 HATSUYUKI OSAMI:ビートメイカーのDoc Paulyとスタジオに入り、このビートを聴かせてもらいました。今まであまり挑戦したことのないタイプのビートでしたが、自然と首が振れてスムーズに制作に入っていきました。そのビートから冬っぽさとエモさを感じ取り、メンバーそれぞれの恋愛感を取り入れました。 I’m Ready Asiff:東京という街で逆境に耐えながら力強く生き抜いていく中で、自分にとって大切なものを胸に抱えて、最後まで諦めずに闘う姿勢を落とし込みました。