

「人生はいつもうまくいくわけじゃないし、いつもシンプルだとは限らない。『THIS MUSIC MAY CONTAIN HOPE.』は、人生のつらい時期を乗り越えるための助けになるような音楽作ろうとしたアルバム」。RAYEは2作目のフルアルバムについてApple Musicのインタビューで語る。「17曲収録していて、季節ごとに分かれてるような構成になっている」 この壮大でエレガントな作品で、イギリスのシンガーソングライターであるRAYEは、高揚感あふれる「Beware.. The South London Lover Boy.」では愛を、ハンス・ジマーをフィーチャーした熱狂的な「Click Clack Symphony.」では友情を、パワフルな「I Know You’re Hurting.」においては忍耐力を、そして穏やかで陽気な「Happier Times Ahead.」では、アルバムタイトルどおり、希望についての教訓を力強く歌い上げる。古き良きスタイルと現代的なセンスを融合させながら、エレクトロニックな要素を取り入れた「Life Boat.」からジャズ風で官能的な「I Hate The Way I Look Today.」、オペラチックでソウルフルな「Nightingale Lane.」まで、RAYEはアルバム全体を通してカメレオンのように変化するボーカルで多彩なジャンルを自在に行き来する。 本作にはオスカーを受賞したジマーに加え、アル・グリーンも「Goodbye Henry.」でゲスト参加している。さらに「Fields.」では祖父を、「Joy.」ではそれぞれ新進気鋭のアーティストである2人の妹、AbsolutelyとAmmaを迎えるなど、家族的な作品にもなっている。そしてもちろん、2025年にリリースされて大ヒットした、ブラスセクションが印象的なシングル「WHERE IS MY HUSBAND!」では楽しさと驚きの強烈なパンチが炸裂する。ここでは、RAYEが自身の言葉で主要な収録曲をいくつか解説する。 Click Clack Symphony. (feat. Hans Zimmer) 私からハンスにこんなメッセージを送った。『こんにちは。これは私がアルバムに入れたいと思っている曲の、かなりラフなデモです。もしよかったら、一緒に制作していただけませんか? ピンと来なかったら大丈夫です』って。それから何度もやり取りを重ねて、オーケストラを呼んで、たくさんの時間を費やして、一緒に曲を作り上げた。すごく長い曲で、そこが気に入ってるんだけど、本当に堂々とシネマチックな曲になった。 Goodbye Henry. (feat. Al Green) 彼が私のセカンドアルバムにフィーチャリングアーティストとして参加してくれたなんて、信じられない。どうして実現したのか分からないくらい。本当に大それたことで、びっくりしてる。彼のボーカル、彼が作った曲の数々、時代を超えた音楽を生み出してきた彼という存在について、少しだけ言わせて。そんな音楽をいつか私も作れたらと心から願ってるし、彼と一緒に曲を作れたことを本当に光栄に思う。 WHERE IS MY HUSBAND! この曲は夫を探し求めることについて歌ってる。そのとおり。そして今の世の中は大変だってことも分かってる。最近の出会いの場のレベルって、史上最低だから。夢を見ないで、現実的に考えないと。でも希望はあるし、私たちは希望を失くすわけにはいかない。 Joy. (feat. Absolutely & Amma) 姉として本当に誇らしい。妹たちは2人とも私のツアーのオープニングアクトを務めてくれるし、一緒に作った曲をアルバムにも収録した。それが「Joy.」という曲で、ツアーでも歌ってきたけど、すごく特別な曲。妹たちのことが本当に大好き。