

骨太なスライドギターに、身体の芯まで響くバックビート、そしてカウベルも外さない。クリス・ロビンソンの強気な態度だってもちろん健在だ。ブラック・クロウズの初期のアルバムはストーンズやフェイセズとの比較が絶えなかったかもしれないが、『A Pound of Feathers』のオープニングを飾る「Profane Prophecy」の冒頭数秒を聴けば、ここがクラシックなブリティッシュブルースロックと汗ばむようなサザンソウルが融合し、荒々しさとグルーヴがノンストップで襲い掛かる、紛れもない彼らの領域なのだと確信できる。 クリスとギタリストのリッチ・ロビンソンは、キャリアを通じてあらゆる類いの騒動や解散を乗り越えてきたが、象徴的なデビューから36年を経てもなお、ブラック・クロウズは世界を踊らせるロックンロールを鳴らし続けている。本作での兄弟は、「High & Lonesome」でグラムフォークのダンディズムにちょっとした寄り道をするのを除けば、「Cruel Streak」「Do the Parasite!」「It’s Like That」といった、正真正銘の刺激的で盛り上がる楽曲でトラックリストを埋め尽くし、彼らの衰え知らずの自信が見て取れる。そして、これまで彼らのアルバムにはいつも少なくとも1曲は美しく切ないバラードが収録されているが、本作も例外ではない。今回の「Pharmacy Chronicles」は、「She Talks to Angels」と「ソーン・イン・マイ・プライド」の間にすんなりと収まる、ブラック・クロウズ流のじわじわと心に染み入るスピリチュアルなバラードの系譜に連なる名曲だ。