

FKA twigsが2025年1月にリリースして絶賛されたアルバム『EUSEXUA』の続編となる『EUSEXUA Afterglow』は、癒やしを求めて聴くものではない。余韻というソフトな印象を与えるタイトルとは裏腹に、この『EUSEXUA Afterglow』は前作以上に強烈で実験的な作品であり、間違いなく同等のインパクトがある。「Love Crimes」の骨を揺さぶるようなインダストリアルの轟音から、未来的なシンセサイザーがうねり超然とした浮遊感のあるボーカルが印象的な「Stereo Boy」まで、twigsは人生そのものに恋するというエロティックなスリルを追い求める異世界の音響体験を作り上げている。 今作には自由と快楽、そしてあらゆる瞬間を最大限に楽しむというテーマが繰り返し現れる。例えば「Slushy」では、twigsの感謝日記をうっとりと読み上げるように展開し、「Cheap Hotel」には謎めいたプロダクションチーム、Two Shellと共作した、ゆったりと甘ったるいヒップホップビートが響く。そして「Piece Of Mine」ではグリッチを効かせたビートとささやくようなトーンからなめらかで魅惑的なR&Bへと進化していくのだ。また、ガレージの影響を受けたPinkPantheressとのコラボレーション曲「Wild And Alone」や、ジャネット・ジャクソンを彷彿とさせる魅惑的なダンスナンバー「HARD」に見られるように、twigsは抜け目のないポップセンスに支えられた革新性をもって、自身のアンダーグラウンドなルーツとメインストリームへの慎重な移行を完璧に両立させている。中でも5分半に及ぶ、重低音のグルーヴと耳に残るコーラスが特徴的な「Sushi」は、1週間にわたるデート(ダンス! パリ! ピラティス!)をストーリー仕立てにした曲で、アンダーグラウンドとメインストリームの境界線をまたぐ彼女の才能を最もよく示した例といえるだろう。無限にリプレイする価値のある、紛れもない名曲だ。