Lonely At The Top

Lonely At The Top

ニューヨークのラップは衰退したとか消滅したといった、いわゆる誤った“終わり”の物語は、この20年のあいだに何度も浮上してきた。ニューヨーク生まれのヒップホップリスナーにとっては、もはや陰謀めいたものとすら感じられるかもしれない。そんな中でジョーイ・バッドアスのようなアーティストがこのうんざりする話題をアップデートすべく立ち上がったのは、ある意味当然のことだった。というのも、Pro Eraの中心人物である彼は、黄金期の地元サウンドを享受しつつ刷新することで名を上げ、仲間と共にシーンを築き上げながら、自身のスター性を高めてきたのだから。 「ヒップホップは競争的な芸術形式なんだ」と彼はApple Musicに語る。「そこに本気で情熱を注ぎ、ペンを動かすことに対して魂を込める人たちには、よく分かるはず」。2025年の幕開けに発表した「The Ruler’s Back」や、その後に続くラップでの応酬「Sorry Not Sorry」「Pardon Me」で彼の立場ははっきりと示され、ある意味でロサンゼルスの一部の面々と対立する構図に置かれることとなった。「他の誰かのペンの熱を感じている時こそ、俺は自分が最高の状態だと思える」と彼は語り、その対抗心がいかに自分の創作を燃え上がらせたかを説明する。 とはいえ、その応酬のあいだに生まれた敵意や噂がどうであれ、すべては最終的に『Lonely At The Top』という作品へと結実した。これは、ジョーイが『1999』時代のスタイルから完全に現在のフェーズへと移行することを示すミックステープだ。Chuck Strangersが手掛けたオープニングトラックの「DARK AURA」は、彼を改めて紹介する格好のイントロダクションとなり、すぐさまWestside Gunnと共演した華やかな「SWANK WHITE」へと続いていく。ミックステープという形式の柔軟さに合わせて、ビートも時に意外性を見せる。「3 FEET AWAY」ではR&B寄りのグルーヴを、「SUPAFLEE」ではザ・ネプチューンズ風のテイストが懐かしさを醸し出す。そして「HIGHROLLER」やStatik Selektahが手掛けた「BK’S FINEST」といった、よりなじみのあるサウンドでも決して古びることはない。 ニューヨークの誇りは全編を通じて漂い、A$AP Ferg、Rome Streetz、PRO ERAの仲間CJ Flyといった地元の顔ぶれがそれをさらに強調する。西海岸へのリリカルな挑発を経てこの作品に至ったことを踏まえると、「STILL」にTDEの重鎮Ab-Soulが参加していることは、単なる和解というよりも、むしろアーティスト同士のしたたかな連帯の証のように感じられる。そして同じ曲にラプソディが参加していることは、それをさらに意味深いものにしている。「まあ、確かに俺たちはネット上で挑発的な言動をしてたけど。でも、やろうと思えばこういうこと(共演)ができるってことを人々に示す必要があったんだ」と彼は言う。「そしてその後に愛が生まれる、いや、途中でもすでにね」

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