Sunburst - EP

Sunburst - EP

「Suchmosが久しぶりに明るい場所に戻ってくるぞって意味を込めました」。SuchmosのYONCE(Vo)は6年ぶりの復帰作となるEPのタイトルについて、Apple Musicに語る。2015年にデビューし、洗練と野性味を同時にまとった唯一無二のスタイルで日本の音楽シーンに衝撃を与えてきたSuchmos。その影響力は音楽性だけではなく、ファッションや価値観にまで及び、多くのフォロワーを生んだ。2021年の活動休止から4年、2025年6月に行われた横浜アリーナでの2日間公演をもってバンドは本格的に活動を再開。このEP『Sunburst』には、その復活ライブでも披露された新曲を含む全4曲が収録された。 スタジオに集まるのは久々だったが、バンドとしての感覚はすぐに取り戻せたとTAIHEI(Key)は明かす。「休止中はそれぞれ個人で活動していたから、今のSuchmosとして表現したいことは暗闇の中という感じだったけど。でも誰かが『こういうのやったら面白そうじゃない?』って出したアイデアを基にみんなで音を合わせていくと、あっという間に楽曲がポポポポーンとできて、『すげー、バンドの音だ、Suchmosだ』ってなりました」。その言葉に同意し、YONCEも続ける。「このバンドには中心人物もいなくて、『なんとかなるっしょ』って、ある意味みんな無責任(笑)。このネタをメンバーに料理させたら何かしらおいしい料理になるだろうっていう、そのやり方は結局変わらないんだなと思った」。活動休止前は、活動の規模が大きくなるほどに足元が揺らぎ、全員で綱渡りしているような瞬間があったとYONCEは振り返る。「だから今は俺らのペースで遊ぶことが大事かなと思う。面白いと思うことは何でもやって、もっとバンドとして自由自在なあり方を探したい。俺らを慕う若いやつらとライブしたいし、先輩の胸も借りたいし、とにかくみんなで本気で遊びたい」 「また、このどでかい船で海に出たなという感覚がある」とTAIHEIは楽しげに語る。「曲のアイデアも歯止めが利かないほどたまりまくってるし、このまま行くとどこにたどり着くんだろうかって、今はとにかく楽しみですね」。ここからは本作について、いくつかの楽曲を2人に解説してもらおう。 Eye to Eye YONCE:作品タイトルの『Sunburst』はこの曲のバースからの引用です。歌詞に出てくる“大判鮫”は架空の動物。小判鮫がクジラの取り分を少し分けてもらう存在だとすると、大判鮫は何もしてないのに結構もらっちゃう人たち。たぶん詞を書く人って、世の中をシニカルに見てしまうところがあって、この曲では嫌われるか嫌われないか、スレスレのところを書いている。俺はいつもそのスレスレを行く遊びをやりたいんです。 TAIHEI:リハで初めて聴いた時、YONCEは天才だと思った。「今、大判鮫って言った?」「そんなのいたっけ?」って盛り上がりました(笑)。 Whole of Flower TAIHEI:活動休止の直前に、亡くなったベースの隼太(HSU)とうちでお酒を飲みながら遊んでたんですよ。そこで、次のSuchmosの新曲で何か新しいことやりたいよねと話した時の小さなメモ書きを見つけたんです。それをピアノの上に置いて弾くところからアイデアを膨らませていきました。隼太と一緒に、マイケル・ジャクソンやアース・ウィンド・アンド・ファイアー、スティーヴィー・ワンダー、ダニー・ハサウェイの名前を挙げながら、ポップで明るくてカッコいい曲をやりたいよねって話したのを覚えてます。それを今、みんなでやってみようとした曲です。 YONCE:新しく動き出したSuchmosとして最初に手掛けた曲だから、歌詞では全体的なことに言及したかった。やっぱり俺たちはそういうものが好きなんだよねということを。「花のすべてが咲いて 露が払われるころ」のフレーズが特に気に入ってます。 BOY YONCE:DJのKaiki(Ohara)が弾き語りで持ってきて、満場一致でこれはいい曲だとなった。いろんな出来事があって、どうしても失ったものに思いをはせてしまうけど、そうじゃねえだろう、いま一度希望の歌をやらないのはバンドとしてどうなんだとKaikiが突きつけてきた。本当にその通りだと思って、そこからはもうすべてオッケーみたいな感じで作りました。

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