

ラテントラップ、ジャズファンク、ロック、ソウルなど、多彩な要素を絶妙にブレンドした音楽で、南米アルゼンチンから瞬く間に世界的な注目を集めるようになったCA7RIEL & Paco Amoroso。小学生の頃からの友人でもある2人は、もともとプログレやミクスチャーロック色が強いバンドに在籍していたが、CA7RIELがラッパーとして活動を始めた2010年代後半から、よりポップでダンサブルな方向性を模索するようになる。2024年にデュオ名義で初のアルバム『BAÑO MARÍA』を発表し、大所帯のバンド編成で臨んだTiny Desk Concertへの出演をきっかけに、奇抜なファッションとハイブリッドな音楽性を兼ね備えたパフォーマンスで国際的なブレイクを果たした。本作はそこでの成功を経て新たに制作された4曲と、彼らの人気を決定づけたTiny Desk出演時の音源をカップリングしたもの。ジャズやソウルをベースにラテンやブラジル音楽的な要素も織り込まれた心地よい曲の数々は、ラテントラップ色が強めだった『BAÑO MARÍA』よりも洒脱(しゃだつ)で、オーガニックな生演奏主体のアレンジが功を奏したTiny Deskの録音曲とも相性がいい。奇跡的なバランス感覚で、あらゆるジャンルのリスナーを虜(とりこ)にした彼らのマジックが詰まっている。