

ラブソングこそが自分たちのアイデンティティであることを証明する、moon dropの4作目となるアルバム。人生にはラブソングを聴く気になれない時があることを彼らは知っている。だから本作は、悲しみの海を漂っている人に寄り添う「僕らのラブソング」で幕を開ける。続く「裸の言葉」では、自信をなくしかけた自分が、過去の自分を見つめてこれからの自分にそっとエールを送る。彼らのラブソングは恋愛に限らず、人生を懸命に生きる仲間たち、そして自分自身に向けて歌われている。親しみやすい言葉と心にすっとなじむメロディで、伝えたいことを取りこぼさないように丁寧に伝える。もちろんピュアな初恋ソングや切ない失恋ソングもあり、ラストの「みよじ」では人生のステージが変わるにつれて形を変えていく愛を描く。自分たちにとってのラブソングとは何かという根源的な問いと向き合い、それぞれの視点とシチュエーションで描き出す10編の歌に、温かい思いが広がっている