

内省的な言葉を紡いできたこれまでの作品から一転して、人間を管理するシステムや社会全体など、外の世界に向けて問いを投げかけるサードアルバム。Sen Morimotoは京都生まれ、アメリカのマサチューセッツ育ちで、現在はシカゴを拠点に活動を続けるマルチインストゥルメンタリストだ。彼は新たにCity Slangと契約し、本作は自身のレーベル、Sooper Recordsとの共同リリースとなる。その楽曲は、ジャズ、ファンク、ヒップホップからインディーロックまで、ジャンルを軽やかに横断しながら、ギターを中心としたアンサンブルでオルタナティブな響きを生む。Qアノンについてのドキュメンタリーにインスパイアされ、トラウマや傷をテーマにした「Pain」や、郷愁によって改変される記憶について歌った「Naive」、子どもの頃に日本で見た木をモチーフに、日本語を交えて歌う「Forsythia (レンギョウの旋律)」など、パーソナルな物語と社会の関係性について考察しながら、喜怒哀楽の感情を解き放っている。