

3人体制になって3年。2021年にバンド結成15周年を迎え、2022年6月にはテレビ番組のテーマ曲「brink」を書き下ろすなど、日本を代表するインストゥルメンタルバンドの一つとして活動するjizueによる9作目のオリジナルフルアルバム。今作は、3人体制後にサポートしていたfox capture planの井上司とpasteurの菱沼大策に加え、ジャズドラマーの橋本 現輝、多くのアーティストとの共演で知られるkomakiという4人のドラマーを、ロック、プログレッシブロック、ポストロック、ジャズなど、楽曲のカラーに合わせて起用することでバラエティに富んだグルーヴを展開している。また「locomotive」では、ジャズトランペッターの宇野嘉紘がみずみずしいアドリブを聴かせ、ラストの「koe」では、片木希依の美しいピアノソロが清涼感を加えるなど、緻密な構成も聴き所の一つ。アルバムタイトルの「biotop」とは、“動物や植物が安定して生活できる生息空間”を意味するギリシャ語を組み合わせた造語で、“空気や水のようにjizueの音楽が日々の生きる力になれば、一息つける場所になれば”という思いが込められており、インストの力で、日常に彩りを加えようとする彼らの新たなチャレンジを感じることができるだろう。