

「今は無条件に愛したい」。以下、Steve Lacy本人による限定コメントでセカンドアルバムの制作の核心に迫ってみよう。 「みんなに気に入ってもらえるものを作るプレッシャーがあるかと聞かれたことがある。僕は違和感を覚えて、目を細めながら相手を見上げた。その質問について考えるうちに、アーティストである僕とオーディエンスのみんなを無理に切り離してしまっていることに気付いた。でも、僕は切り離された存在じゃない。僕も“みんな”の一部で、たまたまアーティストであるだけだ。このことを理解したら、アルバム作りがすごく気楽で楽しいものになった。『Gemini Rights』は、自分が世界とつながっていると感じさせてくれる“感情”に近づいていくアルバムだ。感情こそ、時に唯一リアルなものに思える。 僕が曲にするのは、怒り、悲しみ、切なさ、戸惑い、喜び、性欲……そしてまた怒り、喜び、戸惑い、恐怖とか、他にもいろんな感情があるけど、それらはすべて愛から生まれ、同時に笑えるものでもある。このアルバム制作で学んだ最大の教訓は、僕たちが愛をいかに小さなものにしてしまっているかということだった。今は無条件に愛したい。愛を小さくするのではなく、もっと大きくしていきたい。僕にとって『Gemini Rights』は正しい方向へ踏み出す一歩だ。もう僕の手を離れたこのアルバムを、みんなが自分のものとして受け入れてくれるのが楽しみだよ。じゃあね、ピース」Steve Lacy