Sayounara

Sayounara

No Busesのギター/リードボーカルである近藤大彗がバンドサウンドの枠にとらわれず、パーソナルな世界を自由に、そしてポップに描き出したセカンドソロアルバム。前作『Hernia』からハイペースで届けられた本作は、ロックやインディーポップはもちろん、ヒップホップやハイパーポップ、ゲーム音楽など、多種多様な音楽から受けた影響がちりばめられている。それらをDTMでまとめ上げた楽曲は、揺れや歪(いびつ)さをあえて残すことで、彼のバックグラウンドであるバンドの出自を伝えると同時に、温かみを感じさせるメロディメイカー、ソングライターとしてのきらめきを際立たせている。一人でバンドサウンドを構築するかのようにギターを心地良く鳴らす「Skydriving」に象徴される、勢いや躍動感に満ちた前半を経て、後半はピアノとボーカルがメランコリーを引き出す「Sayounarabyebye」をはじめ、情感豊かな楽曲世界が広がる。作品を通じて音楽家としての懐の深さを感じさせる全11曲。

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