

ポストロックの大きな波が細分化されはじめた2000年代初頭、スローコア/サッドコアの叙情と映像を想起させる世界観をインストゥルメンタルサウンドに結実させたバンド、Explosions In the Sky。2003年にリリースされた本作は、そんな彼らの最初の到達点といえるだろう。丁寧なギターアルペジオが紡ぐ一筋の道を、細やかなハーモニーと淡々としたビートで補強。たおやかに流れる時間軸に対して、轟音のフィードバックギターやドラムがエモーショナルな展開を導き出す手法は、より研ぎ澄まされた形へと昇華されている。2000年代以降に現れた虚しく美しいポストロックサウンドを象徴する作品となっている。