ルフラン [+1]

ルフラン [+1]

デビューから3年目の1978年、"飛んでイスタンブール" が大ヒットしたことをきっかけにブレイクした庄野真代。それ以前からシンガーソングライターという立場には固執せず、この通算4枚目のアルバムでも、同曲をはじめ6曲の作詞を筒美京平に任せるなど大胆な制作体制を実践し、成功している。そしてもうひとつ、彼女は"シティポップの女王"としての横顔も持っており、ここではサンバのリズムが涼やかな "風の街角"、ソフトなグルーヴを聴かせる "昨日に乾杯" などのアーバンポップにそうした魅力を反映させている。当時の日本は海外旅行が一般化し始めたころで、エキゾチックな味わいを持つポップソングが人気を集めており、その多様な色彩感覚にあふれたサウンドも聴きどころだ。時代の流れをつかむ力とシンガーとしてのポテンシャルが最良の結晶となった一枚である。

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