深海

深海

1996年にニューヨークで制作されリリースされた、通算5作目のアルバム。オープニングの大作「シーラカンス」のプログレッシブな組曲風サウンドから終曲の「深海」に至るまで、ヘヴィなバンドアンサンブルとレディオヘッドなどを思わせる悲痛な歌い口、社会批評が通底するシリアスな一作。シングルカットされたシングル曲「名もなき詩」のようなメロディアスな楽曲の合間を縫って、デモ音源をつないで作ったという「Making Songs」や、アナウンサーの声の断片を次々にコラージュした「臨時ニュース」なども収録。海に飛び込み、深海に到達して再び浮き上がってくるような構成で、シームレスに楽曲がつながれたコンセプトアルバムとなっている。赤裸々な社会風刺フォーク「So Let’s Get Truth」も印象深く、初期衝動を発揮したハードな異色作に仕上がっている。

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