少女

少女

初期は"和製キャロル・キング"と称されていた五輪真弓のデビューアルバム。そのキング自身が "少女"、"はと" でピアノを弾いているのをはじめ、全編に渡って外国人ミュージシャンが起用され、ロサンゼルスでレコーディングされた。これは洋楽、特にアメリカンポップスに浸って育った五輪自身の希望で、1972年当時の日本の音楽界では画期的なことであり、弱冠21歳の新人だった彼女への期待がいかに高かったかを表している。その仕上がりはフォーク的なサウンドの中にストリングスの音色も響き、サイケデリックな香りさえ漂うもので、表題曲を筆頭に、センシティヴな女性心理を照射した楽曲群はどれも味わい深い。そして歌声は誠実で真っすぐ。この作品はチャートのトップ10に入るヒットとなり、鳴り物入りでシーンの最前線に現れた五輪は以後、女性シンガーソングライターの旗手として活躍していく。

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