2019年に結成10周年を迎えてリリースした通算5作目となるフルアルバム。独創的な切り口でポップという命題に取り組み続けてきたパスピエが、「more humor」というタイトルに違わぬ開拓精神をもって新たなサウンド表現を打ち出した作品。リードトラックである"ONE"は、ヒップホップビートに湿り気を帯びた旋律が伝うナンバーとなったほか、アルバムの幕開けと同時にエッジィなコンビネーションで駆け抜ける"グラフィティー"、3拍子のドリームポップ"waltz"など、エフェクトを噛ませたヴォーカルや多重コーラスも用いながら幻惑的なリスニング体験を目指している。不意打ちのようにセンチメントを忍ばせる、大胡田なつき(Vo)の歌詞にも注目。
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